魔術士オーフェンはぐれ旅

Sorcerous Stabber Orphen
情報

シノプシス: 『はぐれ旅』が全体的にシリアスなストーリー展開であるのに対し、『無謀編』は突飛な内容のコメディである。物語が動き続ける長編と、四コマ漫画のように日常が繰り返される短編を平行して執筆する手法は「スレイヤーズ」「フルメタル・パニック」とも共通する。 時系列的に『無謀編』は『はぐれ旅』の旅が始まる前の物語であるが、それぞれの話はほぼ独立しており、どちらから読んでも問題のない構成となっている。なお、『無謀編』には1巻につき1話、通称「プレオーフェン」と呼ばれる主人公オーフェンの「牙の塔」時代の物語が書き下ろしで収録されているが、これはどちらかといえば『はぐれ旅』に近い雰囲気である。キリランシェロが基礎クラスを出てチャイルドマン教室に編入された翌年(11歳時)から、宮廷魔術士に推挙される少し前(14歳から15歳頃)までの数年間のエピソードが順不同に発表された。このほか、角川mini文庫より刊行された番外編『魔術士オーフェンまわり道』がある。 はぐれ旅 第10巻までがキエサルヒマ大陸西部を舞台とする第一部(西部編)、第11巻以降は大陸東部を舞台とする第二部(東部編)。作風にも変化が見られ、第一部は明るめな雰囲気で話が進み、第二部では「絶望」をテーマの一つとし、キャラクターの精神面に焦点を当てた暗めの話が続く。現在は原大陸を舞台とする第四部(原大陸編)が刊行中であるが、第三部にあたるエピソードは第四部中に出てくるのみである。 第一部 トトカンタの宿屋で非合法の金貸しを営む魔術士、オーフェン。いつものように宿で眠っていると、不良顧客の地人ボルカンに金儲けの話があると叩き起こされた。あまり当てにならない話だが、仕方なくとある富豪の屋敷へ向かうオーフェン達。そこで彼は一本の剣と異形の魔物の姿を目にする。それは紛れもなく、5年前のあの日に行方をくらませた「彼女」だった。 第二部 キムラックでの一件が片付き、再び姉探しの旅に出るオーフェン。道中で、ドラゴン種族の「聖域」のエージェント「ドッペル・イクス」と名乗るドラゴン種族に出会う。さらに、聖域と争っている「最接近領」の領主なる人物が現れて…。 第四部 20年の時が経ち、原大陸で魔術士学校を運営していたオーフェン。魔術戦士と共に革命闘士やヴァンパイア達と戦い続ける彼の元に現れたのはレティシャの息子マヨールであった。妹を追ってきた彼を他所に革命闘士との抗争はキエサルヒマと原大陸の開戦に発展する。 無謀編 全13巻。非合法の金貸し魔術士オーフェンは、今日も不良顧客ボルカンから金を取り立てようと様々な儲け話に飛びついていく。ある日、彼は派遣警察の捜査官であるコンスタンス・マギー(コギー)の訪問を受ける。非合法の金貸しを咎めに来たのかと身構えるオーフェンだったが、彼女はある放浪の凶悪犯を追ってトトカンタにたどり着き、その凶悪犯を知るというオーフェンに協力を求めてきたのだった。そしてオーフェンはコギーを交えた破滅的ドタバタの日常に巻き込まれていく。 プレオーフェン 「牙の塔」のなかでも別格の存在のチャイルドマン教室。教師も7人の生徒も皆個性が強く、毎週のように騒動を引き起こしている。まだ幼さの残るキリランシェロや、その他の面々の日常(騒動含め)を書き下ろしエピソードで描く。なお、「プレオーフェン」は、チャイルドマン教室をとりあげた短編群の総称として秋田自身が名づけたものだが、正式なタイトルとして「プレオーフェン」を冠した作品は存在せず、無謀編各巻の最終話として個別のサブタイトルで掲載されている。 まわり道 全2巻。『はぐれ旅』第一部の番外編。まさに「まわり道」をしたといえる内容の短編である。

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